2019/2/5

楽譜も原書で

あっという間に、
これまた2月になりました。
 
ついこの間、
年が明けたと思ったのに!笑
 
 
教室のスクールレターも、
さっそく1日のレッスンから
2月号をお配りしております。
 
 
 
 
2月号の特集は、
いよいよ来月に迫った
米国ギルド・ピアノ検定試験
についてです。
 
 
どんな試験なのか、
イマイチわからない
というお声も多かったので。
 
私なりに、
説明や思うところを
書いてみました。
 
 
今年は受験しない人も、
良かったら、
来年への
参考にしてください。
 
 
さて、
最近の私は、
ピアノのテキストの
原書をチェックすることに
ハマっています。
 
 
翻訳された小説なども、
原書の洋書を読み直すと、
あ!こういう表現だったの!
こういう言い回しだったの!
っていうことがありますね。
 
 
翻訳者が、
自分と言葉選びのセンスが
似ていることもあれば、
ちょっと自分では思いつかない
言葉を選んで、
訳されていることもあるから。
 
やっぱり、
原書に立ち返るって
大事だと思います。
 
 
 
 
 
私の教室でも何人か、
導入に使っている
赤い横長のトンプソン。
 
 
日本では、
「小さな手のためのピアノ教本」
という名前で
よく知られていますね。
 
 
このトンプソン導入。
原書を買ってみたら、
もうびっくりしました!
 
 
 
 
 
えー!?
こんなに可愛いイラストが
付いてるなんてー!!
 
もう、
ちょっとした
カルチャーショックです。笑
 
 
もしかしたら、
原書のほうは、
デザインをリニューアル
したのかもしれませんが。 
 
それならば、
日本でもデザインを
一新すればいいのに。 
 
 
中身も1曲ずつ、
曲のイメージに合わせた
可愛いイラストがいっぱい。
 
 
今度、
もし新しく、
この横長のトンプソンを
使う子がいたら、
絶対に原書を使おう!
と思います。
 
 
いくつか、
難しい曲が
入っているのですが、
可愛いイラストに助けられて、
少しでも心折れる子が
減るかも。。。
 
 
 
 
トンプソンといえば、
2曲目。
 
 
日本語版では、
「おやすみなさい」という
タイトルが付けられていますが。
 
私はずっと、
どうしてこんなに怖い感じの曲が
「おやすみなさい」
なんだろうって、
不思議に思っていました。
 
 
そしたら、ほら!
上の写真の
英語版のタイトルを見て
大いに納得!!
 
"Sandman's Near"
 
Sandmanが近づいているから
怖いのよ!!
 
 
Sandmanって調べたら、
ヨーロッパの睡魔、
眠りの妖精で。
 
目に砂をかけて、
眠らせてしまうそう。
 
 
ドイツとかでは、
早く寝ないと、
Sandmanが来るぞー!って
子どもたちを脅かせて、
早く寝かしつけたり
するそうですよ。
 
 
姿は、
大体が老人で、
砂のいっぱい詰まった袋を
背負っていると。
 
ここでまた、
大いに納得したことが!
 
だから、
日本語版の絵には、
窓に砂の袋を持った男の人が
描かれているんだって。
 
 
サンタクロースじゃないし、
笑顔が怖いし(笑)
誰なんだろうって
ずっと思っていて。
 
子どもたちに聞かれても
正体を答えられず、
悶々としていました。
 
 
ピアノアドヴェンチャーでも、
Book Bの"Tooth Fairy"が、
日本語版ではタイトル
「つきのようせい」
に変わっています。
 
 
歯の妖精のままじゃ、
ダメだったのかなー?
ってこれまた違和感。
 
 
トンプソンしかり、
アドヴェンチャーしかり、
海外のテキストを使う醍醐味は、
ピアノを通じて、
ちょっとだけでも
こうして海外の文化や習慣に
触れられることだと思っているので。
 
これからも、
子どもたちには、
「自分たちとは違うけど
それがまたおもしろいよね」って、
異文化に触れて、
違いを楽しめるように
なってほしいと思います。
 
 
曲のタイトルって、
すごく重要だなと
思っていて。
 
どんなタイトルが
付けられているかによって、
曲のイメージが
ガラッと
変わってしまうから。
 
 
タイトルが
翻訳されている場合は、
ギロックとかもそうですが、
オリジナルは
どんなタイトルなのか、
確認したいものです。
 
 
 
 
そういえば、
トンプソンのこの曲も。 
 
 
日本では、
「戦争ごっこ」
というタイトルが
付けられています。
 
 
私は、
この日本語のタイトルに
どうしても、
拒否感があり。
 
この曲は、
飛ばすことが多いです。
 
 
小さな子どもたちに、
「戦争ごっこ」って。。。
 
戦争は、
ごっこ遊びにすら
してほしくない。
 
 
音楽的には、
ドミソのスキップの音を
勉強するのに最適なのですが。
 
 
英語版の、
"Toy Soldiers"
(おもちゃの兵隊さん)
ならまだいいかな。
 
 
 
 
 
横長のトンプソンが
終わると通常は、
トンプソン現代ピアノ教本の
1巻に進みます。
 
 
トンプソンは、
全部の音に
指番号が振ってある
イメージだけれども。
 
 
原書を開くと、、、
あら!意外にスッキリ。笑
 
 
 
 
指番号、
全部の音には
振っていなくて。
 
要所要所、
音が飛んだりするところ
にだけ書いてあります。
 
 
場合によっては、
指番号だけ見て、
音符を見ずに弾いてしまう
子もいるので。
 
原書のほうが、
譜読みの力はつきそうですね。
 
 
 
 
 
お馴染みの
バーナムピアノテクニック
シリーズも。
 
私の教室では、
日本語版を使っている子も、
オリジナルの英語版を
使っている子も両方いて。
 
 
トンプソン
現代ピアノ教本も、
これからは、
英語版か日本語版か、
 意識して選んで
使っていけたらいいかな。