2018/2/2

ペダルへの憧れ

教室には、
普通の足台とは別に、
補助ペダルも置いてあります。
 
 
生徒の多くは、
この補助ペダルが
どうにも気になって気になって
仕方がないみたいで(笑)
 
みんな、
羨望の眼差しで
見つめています。
 
 
 
 
今週水曜日に、
振替レッスンに来てくれた
小1女子もそのひとり。
 
 
「先生、
わたし、いつになったら
これ使えるの?」
 
 
彼女は、
昨年8月から私の元で
ピアノを学んでいますが。
 
とっても発想が豊かで、
いつも自分の中に
いろんなアイディアを
持っています。
 
 
「先生、
こう弾いてもいい?
こうしてもいい?」って。
 
 
私は基本的に、
一度は楽譜通りに正確に
弾けるようにしてもらいますが。
 
弾けるようになったら、
あとはどうアレンジしても自由。
好きに弾いていいよっていう
スタンスです。
 
 
生徒のアイディアを
もっとより素敵に形にするために、
こうしてみたら?って
アドバイスはするけれど。
 
何か音楽的に
よっぽどおかしいなって
感じるとき以外は、
ダメ!とは言いません。
 
 
彼女は、
「もっとピアノが弾きたい!
上手くなりたい!」
っていう気持ちの強い子です。
 
 
ペダルの導入には、
技術的なタイミングも
ありますが。
 
今、ペダルを教えたら、
彼女の持つ音楽の世界観が
ぐっと広がるんじゃないかな
って思えたので。
 
ペダル導入に
ゴーサインを出しました。
 
 
『はじめてのギロック』
の登場です(笑)
 
 
 
 
 
昨年、
生誕100年を迎えたギロックは
アメリカの作曲家。
 
『はじめてのギロック』は
ギロックの作品集の入門編です。
 
 
楽譜はシンプルなのに、
音の並びがお洒落で、
聞き映えがして、
とっても素敵な響きがします。
 
 
私の教室ではもうひとり、
やはり同じく小1の女子が、
ギロックの音楽に魅了され、
『はじめてのギロック』で
ペダルの使い方を学んでいます。
 
 
 
 
今は、
こんな指導法の本も出ていて。
(2016年発行)
 
私も先生として、
ギロックを使った
指導法を勉強中です。
 
 
もちろん、
きちんと段階を踏んだ
真面目な?教本を1曲1曲
進めていくことも
すごく大事ですが。
 
響きが美しい曲は、
やっぱり練習していても
楽しいですよね。
 
 
要は、
バランスかなと
思っています。
 
食べものと同じ。
いろんなものを食べてみる。
 
 
いろんな曲を弾いてみる。
 
 
一見つまらない曲でも、
じゃあ、どうやって弾いたら
楽しく弾けるか。
 
どうやって弾いたら、
つまらない曲が楽しい曲に
変身するか。
 
 
「これ、
つまらなそうな曲なのに、
あなたが弾いたら
すっごく楽しそうな曲に
聴こえるね」
 
って言わしめたら、
演奏家の勝ちです(笑)
 
 
よく長男が、
「僕、この曲は、
ここが好きなんだよ!」
って主張してくれますが。
 
 
生徒のみんなもぜひ、
自分が練習している曲の
好きなところを
たくさん見つけてほしいです。
 
 
好きなところを
自分で見つけられる。
 
それもまた、
とっても大事なことだと
思います。
 
 
たとえ、
私と好きだと思うところが
違ったっていいんです。
 
それが、
個性というものだから。