2017/10/23

第1回リトルピアニストコンサート⑤

発表会といえば、
昔から賛否両論のある
講師演奏。
 
 
毎回必ず弾くという先生もいれば、
講師演奏はしないという先生も
いるでしょう。
 
 
発表会の主役はあくまでも
生徒さんたちであること。
 
先生がラストに派手に弾いて
目立ってしまっては、
誰の発表会だか分からない
という意見もあるようです。
 
 
私もどうしようかなと、
ちょっと悩みましたが。。。
 
最終的には、
弾くことに決めました。
 
 
 
 
普段のレッスンでは、
お手本でいくらか
弾いたりすることはあっても。
 
1曲をきちんと最初から最後まで
通して弾くということは
あまりないから。
 
生徒さんたち、
そして親御さんたちも内心、
「先生は一体どんなふうに
ピアノを弾くんだろう?」
って思っているんじゃないかなって。
 
 
それに、
生徒さんたちだけに
練習を頑張らせるのも、
なんだか卑怯な話ですしね(笑)
 
 
今年の講師演奏に選んだ曲目は、
エルガーの愛の挨拶。
 
 
私がイギリスに留学していたこと。
(エルガーはイギリスの作曲家です)
 
みんなにもピアノを通じて
愛を伝えたいなと思ったこと。
 
小さい子も多いため、
あまり長くなく、
耳障りの良いメロディーであること。
 
 
などなどを考慮して、
選びました。
 
 
 
 
 
お母様方からは、
「初めて先生の演奏が聴けて
とても良かったです!」
と言われましたし。
 
とある生徒さんは、
おうちの電子ピアノに
内蔵されている曲の一つが
愛の挨拶だったそうで。
 
「先生が弾いてくれたやつだ!」
と言って喜んでいるという
話も聞きました。
 
 
案の定、
当日までいろいろとバタバタで、 
会心の出来というわけには
いかなかったけれど。 
 
生徒さんたちみんなが大好きで、
これからも一緒に歩んでいきたい
という心からの気持ちを
ピアノの音に乗せたつもりです。
 
 
ピアノの音は正直です。
絶対に嘘はつけません。
 
だからこそ、
いろんな経験をして、
自分の中の表現の引き出しを
どんどん増やしていってほしいなと
思っています。
 
 
演技でいくら
「楽しそうに」弾いたとしても。
 
本当に心の底から「楽しい」と
思っていなければ、
聴いている人を同じように
楽しい気持ちにはさせられない。
 
自分自身が経験していないことは、
表現できない。
 
 
嬉しいこと、
悲しいこと、
楽しいこと、
怒り。
 
生きていく上での
喜怒哀楽、
すべてがピアノを弾くための
糧になります。
 
 
言葉にできない想いを
たくさん抱えてしまったときは、
ピアノの存在を思い出してください。
 
 
ピアノはいつでも
あなたとともに泣き、
ともに笑い、ともに怒り、
ともに喜んでくれます。
 
 
これから先もずっと、
ピアノが生徒のみんなの
よき理解者でありますようにと
願いながら。
 
今後もレッスンに
励んでいきたいと思います。
 
 
 
 
 
発表会当日は、
生徒のひとりの誕生日でした。
 
アンコールにサプライズで
HAPPY BIRTHDAY
弾きました。
 
 
ちょっぴり
ジャズっぽいアレンジの、
大人な感じの
HAPPY BIRTHDAY。
 
 
すごく感激してくれて
嬉しかったです。
 
(第1回リトルピアニストコンサート⑥へ続く)