2019/12/4

音楽と美術の繋がり

私が、
イギリス留学の最初の一年と、
最後の一年を過ごした
ロンドン大学の
ゴールドスミスカレッジは、
美術の世界ではとっても有名な
大学です。
 
ターナー賞受賞者にも
ゴールドスミス出身者が
何人も名を連ねています。
 
 
当時の
日本人留学仲間にも、
美術専攻の人は多くて。
 
中には、
実際に作品は作らないけど、
美術史(Art History)を
専攻している人も
たくさんいました。
 
美術史という専攻があることも
この時初めて知って、
私の音楽学専攻と似ているな
と思ったのを覚えています。
 
 
音楽と美術って、
一瞬全く別物のように
思うけれど、
大きく「芸術」という分野で
括れば仲間です。
 
 
音楽をやっていくには、
美術の世界にも触れ、
さまざまな色彩やタッチなど
を見ることによって、
自分の出したい音や音色、
表現の幅が広がってくれたら
いいなと思い。
 
時間を見つけては
子どもたちを連れて、
美術館に足を運んでいます。
 
 
イギリスにいた頃は正直、
美術館なんて
いつでも行けるじゃん!
と思っていたし。笑
 
街全体が歴史であり、
アートそのものだったので、
街中をさまよい歩くだけでも十分、
何かしらのインスピレーションを
もらうことができました。
 
 
 
 
 
 
しかし、
日本に帰ってきたら、
インスピレーションは
自分の足で外に出て、
積極的に探しに行かないと
なかなかもらえない。
 
 
そういうわけで先日も、
たまたま上野に行く機会が
あったので、
帰る前に東京都美術館に
立ち寄りました。
 
 
生徒さんに教えてもらった、
ロンドンの
コートールド美術館展を
見てきました。
 
 
 
ゴッホ展と迷ったのですが、
コートールドのほうが
会期が早く終わってしまうので、
コートールド優先で。
(12月15日までです!) 
 
 
ちょうど今、
現地は改修工事のため、
休館中だそうで。
 
普段は、
国外に持ち出されたことのない、
モネ、ルノワール、ドガ、
マネ、セザンヌ、ゴーギャン
などの貴重な印象派コレクションが
来日、展示されています。
 
 
目下、長男が、
夏休み中に見たモネの睡蓮から
インスピレーションを受けた
新曲「睡蓮」を作曲中ですが。
 
思いのほか、
ちょっとスタックしているので。
 
この間の横浜美術館の
ルノワール展に引き続き、
さらなるインスピレーションを
もらうためにも、
印象派作品が多数揃った
コートールド美術館展は
打って付けでした。
 
 
相変わらず彼は、
音声ガイドのBGMに
夢中になっていましたが。笑
 
睡蓮とはまた違う、
新たなモネの作品と
出会うことができましたし。
 
ルノワールの描く緑は、
一言で緑と言っても、
本当に濃淡、明暗さまざまで。
 
こんなにいろいろな
緑があるのだと、
初めて出会う「緑」に出会って
目が覚めるような思いでした。
 
 
音楽で言ったら、
同じFでも、
いろんなFがあるのと
一緒です。 
 
 
私は、
ドガのバレリーナの絵が
すごく好きでした。
 
長男には不評でしたけど。笑
 
 
 
 
ミュージアムショップで、
長男が買ったポストカード。
 
モネとルノワールの作品です。
 
 
ポストカード類はいつも、
長男が練習したり、
作曲したりするときに
目に入る場所に飾っています。
 
 
ロンドンの美術館
ということで、
紅茶も売られていたので
私もちゃっかり購入。笑
 
あとは来年のカレンダー。
シンプルだけど、
絵のセレクションが素敵。
 
 
次こそは、
また時間を見つけて
ゴッホ展に行くつもりです。
 
長男が、
ちょっと暗い色彩のものも
見てみたいそうなので。